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神戸市中央区にて「古流空手、古流柔術」を指導をしている【律芯館】のブログです。 「歴史ある武術を稽古することで得られる心身の洞察力によって、 生き方を深め、自分だけでなく大切な人や周りの人も守れる強さを身に付けること。もし暗い闇の中で何かに怯え苦しむ人がいれば、武術がそこに光を灯せる存在になればという信念に基づいて稽古.指導を行っています」

【武術におけるリズム感、武術律動(2)拍子の打ち方、 前編】

律芯館武術コラムvo.
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今回は。「拍子を打つ」ということについて、 書いてみようと思います。 


☆★
先に少し音楽的な拍子の話を書きます。そこから武術的に学べることは多々あるからです。



日本の古典音楽。

伝統芸能(能楽、歌舞伎、文楽)など、下座音楽が小鼓などで、拍子を叩く場合、シテ(役者)の動きに合わせて音を打つので、そのタイミングの取り方を「見計らい」と呼んだりします


(他に、掛る、しめる、粘る、幽める、付き直し、気をゆす等様々なタイミングの取り方を表す言葉があります。雨音や虫の声、雷や鳥の声等を音で表現する場合も同様です)



ヘタクソだと、そんなんじゃあ「舞なんて、できねぇ」と叱られます

( -_-)

基本的にタイミング、拍子は、その時々で作られ「呼吸で合わせる」ということが大切とされています。

☆★


西洋音楽の場合は、基盤にカウントというものがあります。


ダンスにしても、演奏にしても、ある連続するリズムの中で行われるのが普通です
(リズムをアウトさせる理論は後に触れるので、ここでは扱いません)


上手だと「君はグルーヴがあるね。」とか、「リズムが生きてる」とか言われたりします

(*゜_゜*)


一定したパルスを感じ続けられることが大切で、タイム感というものを作り、その中で音と拍子を自由に使うことにより、聞き手に時間を速く感じさせたり、遅く感じさせたりして、音楽の世界を作ることが出来ます。


★☆



どちらにしても同じなのは、ある時間に対して、それを捉えて打つのが「拍子を打つ」ということ。


また逆転させると、拍子を打つことで、何らかの時間を作るという話になります。 
 
★☆ 
 
 
 
 
しかし、この能力ですが、人によって圧倒的な差があります。

上手になるのにも差が出るので、才能と呼ばれたりします。


☆★


この差が何処からくるのでしょうか?

その中の要因のひとつが今回のテーマでもある

「拍子の打ち方」です。 
 
またこれは、武術でいう先や後の捉え方に関係します。
 
 
★☆ 
 (細かく説明すると膨大な量の情報になるので、基本的なことだけ書きます。興味あります方は当道場にお越しください。)
 
 
「拍子を打つ」のに、まず必要なことは、正確にタイミングを捉えられることです


またこの「正確」にというのにも人により個人差があり。

時間のある一点といっても、ある人には丸、ある人には本当に点みたいな一瞬だったりします。



タイミングの正確さは「出来る限り小さな最小の点を狙って打てる。」かどうかとも言えます


☆★


これは大切な話ですが、あまりこの能力の高くない人は、「動作が先で、打つ点に対して曖昧なケース」が多く、とにかく運動やフォームで何とかしていこうという考え方を持っています。


空手などで拍子の意識の薄い人は、回し蹴りなどもタイミングも完全に狙って打つのではなく、大体山勘の要素が高いケースが多いのでは?と思います。


これはもし当たっても、「蹴った結果、(たまたま当たって)倒れた。」だけで、狙って当てた分けではないので 技の上達には繋がりません。


ボクシングなどの試合も見ていると多くは、その類いが多くみられます。


ギターなど楽器演奏でいうと、均等にアップ・ダウンピッキングだけしてればいいやという感じで拍子に当たっている感じです。

明確ではないし、音に心を込めたくても込めれません。

☆★

ではこれに対して、武術の世界では拍子を表す感覚の言葉として【結果が先で、過程は後からくる】というものがあります


これは、確実に勝てる状態を作ってから打つという話です。


ある時間を「先に捉えてから打つ」ので確実性があります。


何が違うのかと言うと一つは、ギリギリまで動作を起こすのを待てるということです。

天才ボクサーは、ジャブですらギリギリまで手を出すのを待って高速で狙い打ちします。

世界チャンプのパンチは一発一発が明確で心がこもっています。
(なんとなく手だけだしてるパンチは怖くありません)


これもタイミングを先に点で捉えているからです


音楽でも動作が基準で、それにリズムを当ててる内は音に気持ちは込めれないと思います。
 
先に明確に打つ時間を捉えてから打つ。 
 
 
それを1音1音全て出来るのがミュージシャンの条件で、運動で何となく音を出している人とのリズム感は歴然です。

幸い僕の周りに良い音楽家の方々が居られたので、生で違いを何年も見せて貰え貴重な経験になっています。

 
この音の差も先に時間を捉えているから、ギリギリまで待って、高速で拍子を打てることと関係しています

★☆



「時間を先に捉えて、から狙って打つ」

(突きで言えば高速で腕が伸び相手に当ててから(触れてから)打つというタイム感)

言葉では簡単ですが、一秒間以内の世界での出来事です。

どうやったら、そんなことが出来るんだろう。

、、

というところで次回の後編に続きます

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