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神戸市中央区にて「古流空手、古流柔術」を指導をしている【律芯館】のブログです。 「歴史ある武術を稽古することで得られる心身の洞察力によって、 生き方を深め、自分だけでなく大切な人や周りの人も守れる強さを身に付けること。もし暗い闇の中で何かに怯え苦しむ人がいれば、武術がそこに光を灯せる存在になればという信念に基づいて稽古.指導を行っています」

律芯館武術コラム(1)「凶悪犯罪に対しての古流護身術。【抜手術について】」

古流柔術を習いにいくと、何処の流派でも最初に教わるのは抜手と言って、捕まれた手首を外す、袖口、胸元の服を捕まれたのを外す等の技になることが多いです



時々その稽古法を見た人が試合や戦いで、そんなあり得ない状況を稽古しても意味がないということがあります。

戦いの最中に手首を取りにいったりなんてしないとか、、

でもそうでしょうか?

それはそもそも目的が違うからであって、古流柔術で最初に抜手を教えるのは、戦う為でなく逃げる為に必要な護身技術の基本だからです。


(ここから発展して、抜手と同時に持ち変え関節を極めると、取手術(暴れる人、危害を加えようとしてる人を取り抑える為の柔術)になりますが、護身術ではここまでは必要ありません。護身術は逃る為の技術です)




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護身柔術研究所【律芯館】

武術コラム 



思う所あって抜手術について書こうと思います。

(歴史面ではなく技法中心に書きます。)




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【抜手術について】


抜手術とは、自分よりも大きく力の強い相手から、逃げる為の技術の一つです。



使われるシチュエーションは、大きく分けて2パターンあります。


(1)逃げようとしたら手首、肘関節、など、もしくは袖口、や衣服を捕まれ、それを切って逃げる場合


(2)突然、捕まれた、または、拘束された状態から、離脱し逃げる場合。



((2)は(1)よりも難しいです。)

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今回は、(1)(2)の両方に使われる手首を捕まれた場合の外し方を説明します。



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ここでは、柔道の元になったとされる古流柔術である、
天神真楊流柔術、手解(抜手術)から1手目
「鬼拳」(捕まれた手首を外す技術)より、手順ではなく、手首を外す、仕組みである理合いを取りだして説明していきます。



元々古流柔術は、受、取を決め、決まった手順で型稽古しますが、ここではその稽古によって身に付く、コツだけを書いていきますので、これを参考に、練習すると誰でも身に付くと思います。

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(練習法)

(1)手首を捕まれたら、まず掴んできた相手の親指と人指し指(もしくは中指)の先っぽの繋ぎ目(くっついていたら指先、離れていたら指先の間)をしっかりと見ます。もしくは、そこをしっかりと感じとります。

(一度手首を回してしっかり見て確認した後、最初の位置に戻すと、しっかりと感じとれると思います) 


その時、その繋ぎ目が広がるように、手首を曲げる、手首を回す、テコを効かせるなどして、一気に繋ぎ目から手首を抜きます。



やってみると書いてあることが、何となく分かると思います。

まずしっかりと見ること。【こうやったら外れるな?というイメージを先に作って】から抜くことが練習では大切です。


それほど難しい技術ではないので、何回かやれば自分なりのコツなどを見つけて抜けるようになってきます。



抜けない時は、一瞬止まって一気に抜くなど、スピードをつけたり、緩急を効かせたり、手首のテコを工夫してみてください。


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(2)次に外すのに慣れてくると、目を閉じて練習します。


感覚的に、相手の親指と人差し指の先っぽの間を感じて抜きます。

これが出来たら、見ないで抜けるようになっていますので、


(3)パッと捕まれた瞬間に外すなどして、何度か練習しておくと更に使いこなせるようになります。


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子供に教える時は、飽きないように遊びの感覚でやり、加減して、この親指と人差し指の先っぽの間を感じとるというのを、感覚的に身につけれるように導いていきます

(当然まず自分が出来るのが前提なので、出来るようになってから教えてください)。


(2)目を閉じた状態から抜く練習

これも遊びの感覚でやります。

抜けたら、「目を閉じて、見てないのに抜けるなんて凄い」と誉めてあげて下さい。

感覚が定着しやすくなります。

(3)

次に少しづつ外れないように掴みます(徐々に難易度を上げる)が、子供さんは、両手を使って良いことにします。


この時は、捕まれてない方の手で捕まれてる方の自分の手を掴み、押したり、回したり、工夫させて、どうやったら抜けるかを自分で考えさせます。

力だけで抜こうとしてたら、上手い具合にアドバイスしてあげて下さい。(しかし基本的に自分でやり方を発見するよう導いて下さい。そうでないと実用に耐えれません)

【自分の両手を繋ぐ。という技術】


両手で輪を作ると、全身の力を集中させれるので、小さな子供でも予想外の力を出せます

(片手でバットを振るのと、両手でバットを振るのは、単純に2倍の力になるのではないのと同じです)

それで先程身に付けた、親指と人差し指の先っぽの隙間めがけて、全身の瞬発力で一気に外します。



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(追加注意点)

捕まえようとしている相手は、掴んだ手首を外されると、多くは、肩口などの衣服を掴もうとしますので、外すと同時にダッシュで逃げるというのも身につけておかなくてはなりません。


他にも外し方として、もう片方の指の第2関節などを使って、相手の甲にテコを効かせて強く当てるか、スナップで当て身し激痛で外すなどありますが、

方法が1つに統一されてないと咄嗟の時に迷いが生じ体が動かないので前述した方法を覚えて下さい。


また当て身する場合の技は、通常余りにも体格差があるような場合は効きませんので、全身の力の集中によるテコ、離脱点の把握、全身の瞬発力(スピード)緩急。の四点の揃ってる技術でなければ、使えません。


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古流柔術は、小さい者が大きな者から身を守る技術ですが、子供が大人から身を守るというようなシチュエーションでは、型は残されていません。あり得ないことだからです。

ですので古い型を改変してここには載せています。



そもそも、大人が子供を襲うというようなこと自体、あり得ないことですし、あってはならないことです。


ですが、現実的にこういった凶悪犯罪がある以上、学校や、家庭などで、遊び感覚でもよいので、抜手術をやっておくというのは、有意義だと思います。

子供は遊びでやれば、自分でコツを見つけますし何でも驚くほど上手になることがあります。

この抜手もゲーム感覚でも極めてきた子供なら、大人に捕まれても簡単に外してしまうでしょう。


上手になった子が学校で流行らせてくれても良いです。逃げる技術ですから。

抜手は、突く蹴るといったような技術ではないですし、上手くなっても、友達をいじめる道具になってしまったりはしないので、僕は子供に空手を習わせるよりは、家で遊びで抜手術をやるなどの方が護身として良いと考えています。

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単に捕まれた手首を外すという技ですが、ここまで話してきたのは、逃げる時、捕まえられた瞬間、外して逃げる。という、既に最悪のシチュエーションの想定の一つです。

本来、こういった状況にならないよう教えるのが護身術ですが、本人に何の落ち度もなくとも、最悪のシチュエーションになるという実例がある以上、身に付けておくのに越したことはありません。



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「最後に、、」

手首や、肘、肩ではなく、衣服を掴まれた場合は、相手の力が強い場合難しくなります。

律芯館では、不定期にて一日で学ぶ護身講座(無料)を開いていますので、そこでも指導していますので機会があればご利用下さい(中学生以下のお子様は、親御様どちらかの同伴になり一緒に稽古してもらいます)

事件に巻き込まれたり、脅された時、逃げる技術を身に着けることによって、命を落とす人が一人でも減ればと思っています。)


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「律芯館」本部道場場所/神戸市中央区下山手通7丁目4―10 「下七会館」二階

  

講座についてはメールにてお問い合わせ下さい。

sironeko.lucy@gmail.com   

律芯館業務担当 綾香ミユキ


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