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神戸市中央区にて「古流空手、古流柔術」を指導をしている【律芯館】のブログです。 「歴史ある武術を稽古することで得られる心身の洞察力によって、 生き方を深め、自分だけでなく大切な人や周りの人も守れる強さを身に付けること。もし暗い闇の中で何かに怯え苦しむ人がいれば、武術がそこに光を灯せる存在になればという信念に基づいて稽古.指導を行っています」

【上達する人としない人】

律芯館、武術コラムvo15

【上達する人としない人】


(1)(長く問題に引っかかるのは問題ありということについて、、)

このタイトルで書いてみようと思うのは、自分が根っから上達しない人だからです。

それが武術を稽古してきたことで随分とましになったように思うので、今回はそれについて書いてみます。



まず、今でも自分にはその傾向があるのですが、ひっかかってはいけないことに引っかかって時間を無駄にするのは昔からで、中学の時、英語の授業で「Mike」というスペルが出てきた時、なぜマイクって読むんだろう。ミケじゃないのか、、、と引っかかって2年くらい授業が頭に入らなかった位です(゜゜;)。

モノの名前を覚えるのと同じように「Mike」を、マイクと読みごと暗記する。というので納得して落ち着いたのは随分後になってからのことでした。

(ちなみにミケのスペルはMeekai,とかMiekaeとからしいです)

高校に入ってからの空手部では、当時特有のワンツー(刻み突き、踏み込んで中段突き)の打ち方があったのですが、どうしても動きがオカシイと感じてしまい、競技空手をやるにしてはおかしな動きをしてしまっていました。これの謎が解けるのにも10年以上かけてしまいました。

(2)(勘違いしていたことについて、、)

当時、僕は長く考え続けれるということは、いいことだと思っていたようです。

それがどうも違うのではと思い始めたのは、30代に入った時に空手の稽古を徹底的にやり直してからでした。

それからは、様々な面で考え方が180度変わっていきました。

例えば、考える。というのは、つまり「分からない」ということだということが分かりました。

だからずっと考え続けるということは、単に自分には「答えを出す能力がありません。」ということになるということになります。


しかし大体どんな分野でも、上手な人は五年もやれば基礎を完成させています。

そこで、もし5年で基礎を完成していないなら、問題点があるのだ。と考えました

☆★

(3)(やるべきことが違うということ、、)

同じ問題を与えても5分で解く人もいれば、何年かかっても解けない人がいます。

うちの道場で長く稽古してきた人なら、分からないというその状態の苦しさが良く分かるはずです。

でも才能という言葉で片付けるなら武術研究所、なんて名前いらないんじゃないかと思います。

どうすれば誰もが問題を解け、上達していけるのかを見つけ出していくのが研究所としての役目だと思っているからです。


☆★
(4)「考え続けるということは、どういうことか?」 について、考えてみる。


客観的にみるとこれは、その時同時に対象を見てない。ということが起きている。ということに気付かないといけないと考えます

だから、分けが分からなくなってしまうのだと、、

分けが分からないという人に、「じゃあ分かっていることは?」と聞きますと、答えれないことが多いのです



見ようとすることを放棄して頭で考え始めると妄想が回転して答えに辿りつけなくなるのですが、それに気づくこと自体が難しいことです。

そこで、

「現実を見ること、やろうとしてることを出来てるか毎回確認すること」

が大切になります。

考えてる時間よりも、今やってることを確認しつづける為にしっかり見て、データをとることが必要だからです。

データが揃えば、自然に答えに達するのですから。

★☆
(5)(何を確認するのか?)

僕もその傾向がありますが、大抵の人は、人から、これは大切だと教わっても、家に帰るともう忘れていて、それを確認しないことが多く無駄に終わることが多いようです。

それは本人が自分でこれは大切だと思えていないから起きることです。

でもその時、本当の意味が分からなくても、やってみること。それが出来ているか毎回確認する習慣のある人は身に付くのが速いのだと思います。


つまりこれは大事だと決めたら腹に据えて真を通す必要があります。

例えばコンビニのレジ


お金を受けったら、一旦レジ上に置く。左手を皿にして右手でお釣り(小銭)を取り、それを右手に移す時に金額を確認してレシートと一緒に渡した後、レジを元の状態に戻してから次のお客様に対応する。

沢山並んでいるからとか、めんどくさいからとかで、何回かに一回そうしようと思ってたら、大抵もう自己流でその通りやらなくなります。

確認することを絶対やる。と決めたら毎回やり続ける。

従業員が徹底するなら、レジ点検時の誤差は、ほぼなくなってきます。

毎日1000円誤差出てた店が、翌日から0になるというケースもあるでしょう。

これもバイトの子が、手順を踏んだレジの重要性を自分で大切だと思わないとやらないことなので、意識の持ちようの話です。

☆★

(6)「空手の基本稽古の確認作業」

空手の技を教わるのはこれと似ていると思います。

出来る出来ないに関わらず、教わる時は、この技で大切なのは、「、、、、」と数個は教わっているはずです。

しかし、教わった方はそれを全部毎回確認しているかというと、結構難しい、精神的なエネルギーがいるし、それ自体が技術でもあるからです。


★☆

出来ていない時は、出来ていないということを毎回確認しないといけないのですが、
それをやっていたら必ず出来るようになっていくもの。

というのが空手の基本稽古の特性になっています。


「今やろうとしていること、やっていることの確認」これを身に付ければ考えるという時間はなくなり、一瞬で分かるという本物の武術の世界に入っていくからです。

そしてそれが護身術として機能するようになります。

車の運転と同じで、山道は注意して確認して運転したが、一般道路に降りたから確認しなくていい。なんてことは起こらないからです。

だから基本稽古の反映で少しずつだけど日常生活も変わり確認作業するようになると、それがその人の能力の一つになっていきます。



今という一瞬に身を置くと、物事の因果関係が見えてきます。

瞬間を見ると、その前後関係が見えて思考の入る隙が消えていきます

(例えば、ボールがガラスに触れ割れる瞬間を見れば、何で割れたか考える必要はありません。

しかし割れたガラスと転がったボールという時間だけを見れば、考える時間は割り込みます。今という瞬間を1時間でとるのか、1秒でとるのか。0.01秒でとるのかで変わってくる現象です。

だから武術では速度が大切になります。遅いと分かりません(これは体の速さの話ではありません))

そうなると考えるという時間は消えていきます

これは、そういうことか。と分かるようになってくるからです

パッと分かる状態を作れるようになるまで、集中した持続的な稽古がいりますが、遣り甲斐はあります。

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