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神戸市中央区にて「古流空手、古流柔術」を指導をしている【律芯館】のブログです。 「歴史ある武術を稽古することで得られる心身の洞察力によって、 生き方を深め、自分だけでなく大切な人や周りの人も守れる強さを身に付けること。もし暗い闇の中で何かに怯え苦しむ人がいれば、武術がそこに光を灯せる存在になればという信念に基づいて稽古.指導を行っています」

【律芯館武術コラム.vo21「近年の競技空手選手の技のタイミングと追い突きについて」】

稽古中には、ビデオカメラをたてて動画を撮ることがあります。

空手や武術の稽古では、鏡を見て稽古して自身の技を修正していくのですが、この「鏡を見る」というそれ自体が技術でもあり、それが身に着くまでには中々時間がかかります。

動画に撮った自分の動きというのは、この「鏡を見る技術」が身についていない人にとっては、随分と自分の思ってるイメージとは違うものです。

しかしその誤差を認識することも良い稽古になります。

入門して1~3年の間は、自分のあらゆる動きを動画に録画して、見るということを勧めています。
その効果はやった人にしか分からない世界だと思いますが、随分稽古が進む速度を早めてくれるものです。

所で昔、侍の時代、等身大の鏡がなかった時代は、どのように自らの剣技を修正していたのでしょう。

以前、恩師がそれを教えてくれました


「人の振り見て、我が振り直せ」

という有名な言葉です。


生き方にも通用する言葉だと思います

人のダメなところが見えたら、自分はしないようにしよう。

と思って生きていたら、少しづつ心がしっかりしてくるように思います


鏡という道具があっても、他者がいても、自分を客観的に観るというのは訓練がいるものだと思います。

ですが武術の稽古を通じて、少しでも自分を観る力がつけば、自分も周りも良い方向に変わっていくはずです。

また、そのような稽古の場でありたいと、考えています。




★☆

律芯館武術コラム.vo21

【近年の競技空手選手の技のタイミングと追い突きについて、、、】



以下に紹介していく動画は、稽古中に撮った律芯館の稽古風景です。他にも時々youtubeにアップしてたりしますので、当道場に興味のあります方はご参考にしてください


https://youtu.be/zFz0OhX2uPQ

追い突きの動画シリーズの(4)です


追い突きは、空手の基本の突きの一つになります。

歩み足で一歩進んで突きます。

ですが、現在の空手競技で見られる追い突きは、主に先に突き手を出して後から足が来るという突き方で、こちらは「ノーモーション」と呼ばれているようです。


「ノーモーション」という呼び方を誰が始めたのか知りませんが、このような用語一つとっても
オリンピックの種目で「空手」が注目されるということと関係なしに、この数年の間に競技空手の世界も随分と研究が進んだように思います。


競技空手では、先に技を極めればポイントが入るというルールの全空連などは特にですが、技術的に触れれば斬れる剣術に近いように思えます、特に近年の空手選手の動きは西洋の剣術のフットワークに似てるように見えます。

海外選手の影響もあるのか、多彩な投げ技も多様されているので、見ていて当身、組打ち両方の要素があり興味深く思います。


ところで様々な技があったとしても技が極まる主なタイミングは、

「先」 、ノーモーション、予備動作を省き反応させる間なく攻撃します
「先の先、待の先、後の先」、応じ技、いわゆるカウンターの技術です、

の2つで分類することが出来、これらは昔から空手競技で良く稽古されてきました。


それに近年はもう一つのタイミングの技術が研究され足されたように思います



これも昔からある技術ですが、我々は「対々の先」と呼んでいます


このタイミングは、こちらから仕掛けて、反応を引き出して、それに対して攻撃します

ですので「変化技」と呼ぶこともあります。

「先の先」を得意とする相手に対して非常に有効な技術です

近年の空手選手は、この第3のタイミングを良く研究しているように思えます




ところで、動画の追い突きは、ノーモーション(先)の追い突きではなく、基本通りの足から来た力と腰の回転により生じた力を相手に伝える追い突きです。

これはタイミング的には、「対々の先」という第3の技術になります。

ノーモーションのように、相手に反応させずに突くのではなく、反応を引き出した後に突いています。

また追い突きの最中に相手がカウンターをして来たら、常に突くタイミングや軌道を含め変化出来るように動いています

前進力と腰の回転の力を合わせる為、威力の面でもノーモーションのような手突きとは比較になりませんhttps://youtu.be/FrOFVb-PNW4 https://youtu.be/aGjn97Rw78U

競技空手は、技の威力はそこまで重視されていないので、こういう突きを稽古する人はほとんどいませんが(競技空手の対々の先は、前手突きか(裏拳に変化させる時もある)、中段の逆突きがほとんどで、追い突きでは見られません)、自分よりも大きく力の強い相手から身を守るという武術として空手を稽古する場合、昔も今も変わらず、この「追い突き」という技は、重要な基本であり必殺技であると思います




おまけ動画、

六尺棒。身体の連動を説明するためにスローで録画してあります

https://youtu.be/tBSBwnDru7M

空手 型 ロ―ハイ初段。(代表的な泊の型です。2通りやり方がありそれぞれ技のグルーピングが違います。またもう一つのバージョンでは左右の突きの順番が逆になります(動画では右左。左右のバージョンが他にあり解釈も違う))

https://youtu.be/xHDqpBkt27M




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