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神戸市中央区にて「古流空手、古流柔術」を指導をしている【律芯館】のブログです。 「歴史ある武術を稽古することで得られる心身の洞察力によって、 生き方を深め、自分だけでなく大切な人や周りの人も守れる強さを身に付けること。もし暗い闇の中で何かに怯え苦しむ人がいれば、武術がそこに光を灯せる存在になればという信念に基づいて稽古.指導を行っています」

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【2016/5/15「律芯館」香川武術セ​ミナーの記録】

香川での律芯館武術セミナー無事終了しました。

まず素晴らしい道場でした。
板間の木造で、広いですし造りもしっかりしてる。窓からは海が見える。こんな道場中々ありません。到着当初から凄くテンション上がりましたね!!笑
 
★☆

「香川武術セミナーの内容報告。」


今回は小学生3人、大人の方が4人(親御さんも一緒に稽古しました)、見学1名(息子さんが空手をされてるそうです)という感じになりました。

セミナーを通して意識したのは、「子供さんたちにどんな風に武道を伝えたらいいだろうか?」というのをテーマにしました。

では、稽古した内容をカ条書きにします。参加された方々は復習に使って下さい。 

  



★☆


まず今回初めて武道を稽古した兄弟君たち(6歳4歳)。

最初に、正座して正面に礼、から稽古を始めるのですが、「正座出来る?」と聞いたら二人ともサッと正座出来て丁寧に礼してました。

これを見て、今日は結構出来るなと判断しました。

以下、今回のセミナー(前半)の内容です

(1)足の上手な使い方、かけっこのコツ、体操

(2)腕や手の上手な使い方、
捻りと腕伸ばし

(この時に一緒に稽古されてた親御さんの首の辺りが見ていて気になったので、お聞きすると左肩の調子が悪いということなので、自らの5指を用いた調整法を指導)

(3)
腕を掴まれた時の外し方

(子供が大人に掴まれた場合の特殊な抜手法。)

(4)外すと同時に、後ろを向いて逃げる練習

(親御さんのところまで走って逃げる練習を何度もしました)

(5)次に腕相撲からの柔術技、

(6)前転、前回り受身、後ろ回り受身、を一通り指導

(7)受、取に分かれ、逆取り腕押さえされた所から前方回転受身で逃げる稽古。


(8)空手の突き技の説明。

「突きを稽古するのは、その突きを防御する様々な受け技を、覚えてもらいたいからです。空手は、護身術ですので
受け技をマスターするのが何よりも大切です。」

として、その場突きと、逆突きを指導。

(9)突きの防御、また側面からの回し打ちの防御を遊びを交えての指導。

(目的は、顔や頭に何かぶつかりそうになったら、とっさに両手が出て守れるということ)

この時点でまだまだ集中力もあり、気持ちも乗ってきていたので、弧受、掌底受という特殊な受け技も指導しました。

(10)最後に総まとめとして、弧拳受から掌底受の流れで両手で受の腕を取り入身転体して投げるという技を稽古して終了。

正座して正面に礼。


兄弟君たちはこのまま入門されましたので、後は香川支部長に今後の道場での稽古の説明などお任せしました。

https://youtu.be/KvvFsbDFVGc

★☆
(休憩)

★☆

次にセミナー後半は、小学生の競技空手の女子選手への指導になりました。

空手暦も5年以上やってるそうなので、最初に型と、組手の動きを見せてもらってそこから指導していきました。

癖の少ないプレーンで自然な動きが出来ていたので、とても指導しやすかったです。

これまで一生懸命稽古してきたのでしょう。

後半残り時間も少なかったのですが、少しでも色々伝えられればと思い、空手をされてるお父様の方にも、ミットを持ってもらったりなどして、指導を手伝って頂きました。

(1)【型の稽古法について】

他流派で長年稽古している子なので、型に関しては、具体的な動きを指導するのではなく、そもそも空手の型というのをどのように捉えて稽古していけば良いのか?

稽古していく型が単に試合で勝つためだけの型で終わるのではなく、どのように稽古すれば、身を守り、様々な物事を瞬時に判断する認識力を育てることの出来る武道空手の型となるのか?


ということをポイントに指導しました。


技にしても、型にしても、空手の稽古の全ての動作に対して、「何故それをするのか?」 と常に考え、

それに毎回向き合っていくことが何よりも大切です。

何となくやってる。説明出来ない。先生にそう教わったから。というのではダメで、それでは技にならないからです。

型を実演しながら、説明したので心に色々と残ったと思います。

(2)【空手の基本稽古について】


基本稽古は、普段稽古している、突きや受けなどの基本稽古と、組手で使う技との関連性を強めるような指導をしました。

この関連性が弱いと、多くの時間を費やす基本稽古が無駄になるからです。

武道ではこの基本稽古はまた違った意味を持つのですが、競技空手選手の場合、トップ選手は皆、基本稽古の間に多くの組手の要素を持つ稽古をしているものです。

何処が違うのかというと、基本稽古の中に、タイミングの稽古も含まれているということです。漠然としたタイミングで突いたり、受けたりしてるのではなく、「ここっ」という時間軸上の一点を狙って技を出しています。

そういう基本稽古を積んでいくと組手もどんどん上達していくものです。

これもしっかり伝えれたと思いました。今日から基本稽古が変わるでしょう

ここで、競技とは違いますが、武道としての空手の受け技の用法の幾つかも指導しました。女の子が大男の攻撃に対して、どのような方法で対処すれば良いのか?ということの基本的な考え方が含まれている技ですので、覚えていてほしいなと思います。

(3)【威力が突き抜ける突き蹴り】

空手本来の技の威力を知ってもらう為に指導しました。

軽く突いても、軽く蹴っても、相手の背中まで突き通す、突き蹴り。

これは僕の突き蹴りをお父さんにミットを持って受けてもらいました(物凄くしっかりした体格でしたので助かりました)。

突き蹴りの威力は一日でマスター出来るものではないので、その感触をお父さんに覚えてもらって、今後娘さんの突き蹴りを受けてもらいながら、指導出来るようにしました。

(4)【組手技術~拍子~】

最後に「組手の試合で困ってることある?」と聞くと、
技のレパートリーが少ないので負けると言ったので、お父さんとの組手を見せてもらいました。

見ていて思ったのは、技のレパートリーが少ないのではなく、技に入る時のタイミングのレパートリーが少ないということでした。

実際、ワン、ツーしか使わなかったとしても、様々なタイミングで入ることが出来れば相手に通用します。

逆に、色んな技を沢山覚えても、一定のタイミング、一定の距離から毎回打ってくるなら捌くのは簡単です。

組手の強い選手というのは、この技に入るタイミングの操作に長けています。

つまり「間合い」のコントロールが上手ということです。

そこで、まず今までとは全く違うタイミングの取り方での突きを一手指導しました。

(追い込みの先)

こういうのは身に付くまで時間がかかります。そして身に付いたら次のタイミングを稽古していく、そのようにしてレパートリーを増やしていくのが効率的です。

対の先、後の先、大拍子、小拍子、様々なタイミングが存在しますが、まず武道でいう間合いというのは、距離のことだけではなく【打つべきタイミングのことである】ということを知ること、そして、そのタイミング自体が組手技術において最も重要な技術の一つであって、様々な技(タイミング)があるのだと認識すること。これだけでも、その後の空手の稽古が変わると思います。

技だと思っていなければ、上達のしようがなく、逆にこれも技なんだと気づけば、幾らでも自分自身で進歩していくことが出来ます。

体の動きを学ぶより、まず考え方を学ぶのが大切。というメッセージを指導に込めておきました。

良い稽古が出来たので、何年かしたらJKファン(競技空手の雑誌)の表紙になってるかもしれないですね
(^^)

そのようにして後半のセミナーも終了しました。

★☆

本日は、朝から高速バスで四国入り、セミナー終了後、また高速バスでとんぼ返りでしたので、今回は全く旅行要素なしだったのですが、自然豊かで、物凄く美しい町並みだと思いました。

また関わって頂いた皆さんに、親切にして頂き温かい気持ちになりました。

次の機会には、もう少しゆっくりしたスケジュールで来たいですね(^^)。


神戸武術研究所「律芯館」
師範、師範代一同より


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